クリニック開所から5年半となり、コロナのこともありこれまで受診頂いた方から「発熱だけど診てもらえますか?」とお問い合わせを頂くことが1日でも10件以上あります。「もちろんです。」そうお応えし、状況を伺い看護師は感染対策として個室や駐車場診察など判断し決定しています。もう1年にもなると少し慣れてきました。
そんなことをしながら、コロナ対策で発熱の方への対応は工夫しており時間も要することで皆様にお待ち頂くことも度々でしたが、最近はスムーズになりました。
予約の調整や病児保育の予約システムの見直しをしている中で「予約」ってなんだろと思いまとめてみました。
受診希望され来院されて受付けるには何通りかあり、長所短所があります。
来院順
「来られた方からこの箱に診察券入れてください」というタイプです。
受診される方のメリットは、「(診察時間内に)行けば受付けてもらえる」という煩わしい手順が無いことです。デメリットは「何人待っているか分からない」「どのくらいかかるか分からない」です。
診療所側のメリットは、余計なシステムの運用が要らない。デメリットはいつ受診の方が来るか分からない
WEB・電話順番受付
受診希望の方が施設外から予約して順番を確保するシステム。
受診される方のメリットは、「受けたいときに最短の順番で取れる」という今すぐのニーズへ対応します。
デメリットは、来院順と同じで「この順番はどのくらい先に回ってくるか不明確」いますぐといっても予約を取ってみたら「~人待ち」と実際にはすぐに受診が出来ない。
診療所側のメリットは効率的に診察が行え、診察時間の間に時間が空いてしまうということがない。受け付けの終了を任意に調整できるというてんです。デメリットは、受付時間中の中で受診希望の方のアクセスが集中するとその時間だけ集中してしまうという点です。
WEB・電話時間受付
受診希望時間をえらぶことが出来る。
受診の方のメリットは、「都合が空く時間に行ける」「いつ診察が行われいつ頃には帰れる」と時間管理がしやすい点。来院者が時間毎に決められているので過密の中で待つ必要が無い。デメリットは「この時間が良かったのに」「すぐに見て欲しいのに」という要望に予約状況が埋まっていることもある
施設側のメリットは来院者数を決めることで対応などの時間設定も出来る。デメリットは診察時間内に来院者の空き時間が出来るため施設としては効率的でない。
といった所でしょうか。
それぞれの利点欠点はありますね。
予約は便利なシステムである方が良く、あらかじめお互いに状況を共有したり、ライフスタイルに合わせて使用できるほうがよいなと思います。
小児科は、ことどもを養育者が連れて来院するのが基本です。家庭の状況に合わせて受診できる事が良いですね。生活に合わせた「予約」か診察に合わせた「生活」か、子育てしてゆく上でどのような予約が楽かもまた、「予約」を考える上でも必要だなと思います。
当院では時間制予約を採用しています。子育ては忙しく、養育者の方も忙しい、「この時間に行けば」と生活の中で予定に組み込めるそんな予約にしながら、急な発病に対しては電話でお伺いし優先して予約外としても対応しています。ルールは守りつつ柔軟な対応を目指しています。
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